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地域間でも格差 自己責任の時代!? その2

まだまだ増える公立中高一貫校

入学希望者が多く高倍率

 中高一貫教育というと、これまで私立学校や国立大学の附属学校が行っていたものですが、8年前から公立の中高一貫校が全国で設置できるようになりました。

 高校受験の影響を受けずに、ゆとりある学校生活を送れる、6カ年一貫カリキュラムで生徒の個性を伸ばすという利点を、公立学校でも実施できるように国が認めたのです。

 現在では全国に257校、来年も全国に34校が開校する予定です。

 首都圏では平成15年度に埼玉県立伊奈学園、16年度に都立白鴎高等学校附属が開校、18年度には都立桜修館、小石川、両国、千代田区立九段が開校しています。

 なかでも注目されているのは平成20年度に開校する県立千葉中学校です。県内トップの進学校、県立千葉高校を母体とする公立一貫校で、倍率は28倍、偏差値は65が予想されるほどの人気ぶりです。

 都立では北多摩高校を母体とする都立立川国際中等教育学校と、武蔵高校を母体とする都立武蔵高等学校附属の2校が同じく平成20年度に開校します。

 「中等教育学校」と「併設型」と呼ばれるタイプの公立中高一貫校は、学習指導要領の特例が認められており、中学3年で高校の内容を勉強することも可能です。また教える教員も希望者を募集するなど「やる気」のある先生が集まります。

■都内公立中高一貫校の人気は私学並み

都内公立中高一貫校の人気[教育格差がわかる9]

■平成20年春に開校する公立中高一貫校

千葉県立千葉中学校
千葉市中央区の県立千葉中に併設され、千葉県全域から出願できる。12月16日に第1次適性検査、1月12日に第2次適性検査を行う。募集は男女各40人。「千葉高ノーベル賞」をめざし中学から「ゼミ」を開講する。
都立立川国際中等教育学校
立川市曙町の都立北多摩高校が母体となり、高校からの募集をしない中等教育学校になる。帰国生徒の受け入れがあり、国際的な人材の育成を目指す。募集は男女計160人。
都立武蔵高等学校附属中学校
武蔵野市の都立武蔵高等学校が母体となる。高校からの外進生のある併設型一貫校。課題解決能力を育てる「地球学」や農作業を体験する宿泊行事を設ける。募集は男女各60人。

学費が魅力、結果は未知数

 公立中高一貫校の魅力は何といっても学費負担が軽いということです。公立学校ですから「海外研修積み立て」など、学校独自の行事にあてる費用以外は普通の公立中学校に通わせるのと同じです。伝統ある高校が母体となることで大学合格実績への期待もふくらみます。

 公立中高一貫校へは希望すれば学区内の誰もが入学できるわけではありません。小学6年生の冬に適性検査や作文、面接といった選抜が行われます。応募人数が多い場合には抽選をする学校もあります。

 適性検査はいくつかの教科をミックスした問題が出題されます。解答にいたるまでの考え方を記述させるものや、地域の自然や歴史を問うなど独特で、私立中学受験+アルファの対策が必要だとも言われています。

 公立中高一貫校は制度的にまだスタートしたばかりです。大学合格につながる基礎学力を中学のうちに十分定着させるという大きな課題があるだけでなく、高校受験がないことによる「中だるみ」を乗り越えるノウハウも手探り状態といえるでしょう。一貫校に入学したからといって学校任せでは子どもの「意欲」は伸びません。開校ブームを冷静に見つめる眼も保護者には求められています。


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地域間でも格差 自己責任の時代!? その2 2008年1月25日
地域間でも格差 自己責任の時代!? その1 2008年1月25日
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