国立・開成の社会 必勝6項目
1. 90%の知識をパーフェクトに固める
最も大事な基本スタンスはこれだ。地理・歴史・公民と多岐にわたる社会のすべての分野で、過去に出題されたすべてを覚えようとするのは、実を結ばない努力である。
難関の過去問を冷静に分析すると、一見とんでもなく細かい知識を要求しているように思える問題の多くが、実は別な角度から基礎知識を応用することで解答できる仕掛けになっている。焦らずに、まず教科書レベルの完全習得を実現しよう。それで解けない一部の問題は致命傷にはならない。
2. 日本史に軸足を置け
各校の出題分野を見渡すと、日本史の占有率が安定して高いことがわかる。ここが弱い受験生は苦戦必至だ。日本史には絶対強くなろう。石器時代から現代まで手を抜ける時代はないが、とくに幕末以降、第二次世界大戦の戦後処理に到る部分は頻出で、年代や時系列も含めて、100%の仕上げで臨む必要がある。また、朝鮮・中国を含めた東アジア史の問いが多いのも相変わらずだ。
3. 並行年表方式は受験の常道
世界史は日本史に比べれば、歴史的事件の連鎖や主要文化事項を押さえる程度で大半の問題に対処できる分、勉強はしやすい。
ただし、難関受験では日本を含めた世界各地の並行的把握が不可欠なことを忘れてはいけない。
過去の例では、少なくとも50年単位の枠で並行比較が出来ないと答えられない問題が多い。19世紀以降はもう少し緻密な把握が求められる。
4. 高まる「時事」の重要性
第二次世界大戦終了後の60年は、近すぎて客観的に見るのが難しく、学習の世界ではやや敬遠されてきた。「公民」という形で中立的に扱える制度などに限定して勉強していたのである。
しかし、これだけ「歴史」が溜まり、次々と重要な変化が起きてくると、もう放っておけない。
入試問題でも、いま世界が直面している状況や緊急の課題が積極的に出題されるようになってきた。現実の問題には公民・地理・歴史の全要素が複雑に絡み合うので、きれいな形で理解するのが難しい。日常的に時事ニュースに触れて、勘を磨いておくことがとても大切だ。
5. 意外に重要な読解スピード
社会の問題には、図表が多用されるが、文字の情報量も非常に多い。しかも注意深く読まないと落とし穴にはまるような設問も少なからずあって、時間が限られているからと読みとばすわけにもいかない。読解スピードがカギなのだ。得点をまとめるという観点で考えると、記述よりもこちらの方が重要である。
6. 全校最低5年分の過去問演習で仕上げよう
過去問演習は、合格の絶対必要条件だ。頻出知識が繰り返し確認出来るだけでなく、どんな分野がどんな風に問われるか感じがつかめ、有効に勉強を進めやすくなるのである。
そこで、一通りの学習が終わったら、早めに過去問にとりかかる事が必勝法になる。男女に関わらず全5校、5年分はしっかり解こう。ラサールなど関西系の学校にも積極的に当たろう。それによって、「東アジア史がなるほどよく出ているな。先生の言っていたとおりだ」などと、生の傾向を実感できるのだ。学ぶべきことが過去問には詰まっている。

2008年2月 1日


























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