学校の成績の比重が低下。学力至上主義の入試に こうした中で、高校入試はどうなっているのでしょうか。ここ数年、各都県の公立高校が激しい動きを見せています。それぞれが「魅力ある高校づくり」を標語に改革に取り組み、現代的な教育の形を積極的に提案するようになりました。
学力谷間世代の出現
現在の公教育のテーマは「学力重視」です。小中学校の教科指導時間の増加など、「もっとしっかり勉強させよう」という施策が計画されたり実行に移されたりしています。このように「ゆとり教育」の弱点を反省し、改善していくことは大切なことです。しかし、その下で数年にわたって指導を受けてきた子どもたちはいったいどうなるのでしょう? かれらはいま、小学校~中学校に通っています。
厚みを増す「公立中包囲網」
普通の中学校に通う普通の生徒たちは、同じ学年の中でも徐々に難しい立場に追い込まれています。その原因は強力な私立学校に加え、新たに公立中高一貫校が出現、急速にその数を増してきたことです。公立中高一貫校は、広域から優秀な生徒を集め、潤沢な人材や予算を活用して、密度の高い指導を展開しており、公立中との環境の差は歴然としています。今春には一都三県で生徒数が合計1000名を超えました。まさに「包囲網」です。
中学内の学力分布は「ふたこぶらくだ」型
公立中学の内部では、学力の二極分化が深刻です。テストの種類や科目にかかわらず、成績の分布には、必ずといっていいほど、真ん中がへこんだ二つの山ができるのです。生徒の間の学力差が大きく、しかも平均的に高いとはいえないことから、時間とともにできる生徒とできない生徒がはっきりと分かれていく。授業の焦点をどこに合わせようもない教室で、先生たちも苦労しています。
高校入試は学力至上主義
こうした中で、高校入試はどうなっているのでしょうか。
東京、神奈川では、難関校の多くが独自の高度な問題で入試を行うようになりました。また、学力検査の得点だけで合格できる枠も作られています。千葉、埼玉では、前後期の公立入試をともに学力選抜とする制度改革が目前に迫っています。方向性は明らかに学力化なのです。
厳しい状況を次々と並べてしまいました。もちろんこれは事実です。しかし、下を向く必要はありません。環境に流されず、しっかりとした意思を持つこと。的確な努力を継続すること。状況を正確に把握すること。受験生本人とそのご家族の協力で、これらを実行していけば、必ず道は開けます。困難だからこそ、自信を得て大きく成長できる。
それが高校受験という経験だと私たちは考えています。
中学
ゆとり教育の影響で学力谷間世代に- 文科省は学力重視に反転
- 学力谷間世代になるおそれも
- 成績格差で高校受験が2極化
- 公立中高一貫校が13校に。取り残される普通の中学
高校
公立私立ともに入試の「学力化」が進行- 都立トップ校の大学合格実績が上昇。他校を引き離し始めた
- 神奈川では10校が独自問題の入試
- 埼玉は22年、千葉は23年から前後期入試とも学力選抜になる
- 私立国公立を問わぬ熾烈な大学合格実績競争
大学
加速する二極化- 全入時代到来で序列化が加速。難関大・有名大の入試は激化の一途をたどる
- 全学部入試の導入など入試制度の多様化
- 推薦・AO入試の拡大
- 国公立大は前期日程にさらに集中
- 学部・学科の新設・改編などなど大学改革の波が押し寄せる

2008年12月10日
















































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