中学入試の募集形態の変化は、6年後の大学合格実績にどのような変化をもたらしているのだろうか。
2つの学校のケースを取り上げてみよう。
大学実績にどう影響?募集形態が変われば出口も変わる
2003年度入試で、浦和明の星女子は中学を開校し、市川は女子の募集も行った。
このような中学入試における募集上の変化は当然6年後の大学合格実績でも大きな変化となって現れていると思い、調べてみた。
数字は両校のHPからとった(浦和明の星女子については2009年の数字は掲載されていないので、2009年は「サンデー毎日」3月29日号からとった。そのためAO・推薦による入学者の数が把握できていない)。
浦和明の星女子
高校募集のみだった時代の浦和明の星女子は、英語に強いことで知られ、その英語力を活かして私大文系に無類の強さを発揮していた。
それが中学入学生の分、高校入学生が減り、またカリキュラムの変更もあって、私大の合格者が軒並み減少していることがわかった。
・大幅に減少した主な私立大学…立教大、早稲田大、明治大、上智大、法政大、学習院大、 青山学院大など。
・増えた主な私立大学…東京理科大など。
・国公立大学での変化…前年いなかった京都大、一橋大、東京海洋大、首都大学東京などに合格者が出ている。
英語力がものを言っていた私立大学で大きく後退。
その反面、国公立大学や東京理科大が増えるなど、高校入学生は私大文系志向だったものが、中学入学生は国公立志向、理系志向もあることがうかがえる。
この辺がいちばん大きな変化といえるだろう。
市川
男子だけだった2008年と男子の数が減り女子が加わった2009年とでどのような違いが生まれたのだろうか。
・合格者が減った国公立大学…東京大、京都大、一橋大、東京工業大、東京農工大、電気通信大など。
・合格者が増えた国公立大学…千葉大、筑波大、九州大、東京外語大、東京海洋大など。
・合格者が減った私立大学…早稲田大、明治大、法政大、青山学院大など。
・合格者が増えた私立大学…慶応大、上智大、国際基督教大、東京理科大、津田塾大、東京女子大、日本女子大など。
女子大が顔を出したことが共学化したことのシンボルだが、国公立大学では難関大学へのパワーが落ちた感じがしないでもない。
私立大学では、増えている大学名からも、英語に強い女子の力が発揮されたことがうかがえる。
2校のケースだが、このように、募集形態の変化は大学合格状況にもストレートに変化を生むことが読み取れるのである。

2009年4月 5日












































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