安定した入試制度の下で、他都県とは一線を画す入試が続いています。
調査書の存在感が非常に強い、やや昔風の入試です。
その一方で、学区撤廃や後期二次選考の学力重視枠、さらには学力向上進学重点校の指定など、学力化の条件も次々と整えています。神奈川の入試制度には、この2つの顔があることを見ておかなくてはなりません。
調査中心の昔風の部分と上位校の「学力主義」が共存
調査書の序列で決まる前期は倍率低下
前期入試は、調査書の内容・面接・各校の独自検査の総合評価で合否が決まります。
配点は学校によりますが、調査書の評定と記載事項が圧倒的に重視されることは共通しており、当日検査での逆転の余地はあまり大きくありません。
実態は昔風の推薦入試です。
現制度も回数を重ね、今ではそれぞれの高校で合格のチャンスがある評定の範囲は明らかになっています。
こうしたことから倍率は6年連続で低下、かつての2.7倍から2.2倍にまで落ち込んできました。
今年はさすがに受験者が増えましたが、募集枠の増加がそれを吸収した形で、競争倍率はわずかに低下しています。
結果の見えやすい、安定した入試が続いています。
後期選抜は倍率急上昇。更なる活性化の可能性も
2009年は、公立高校の総募集枠と中3卒業生数の関係から、多少厳しい入試になると見られていましたが、社会的な環境の急変によって公立志願者数は予想を上回る伸びを見せました。
このため後期選抜では、前期とは対照的に実質競争倍率が前年の1.32倍から1.39倍へと、一気に0.07も上昇しました。
上昇の幅も競争倍率そのものも首都圏で最高の数値であり、受験生にとっては極めて厳しい年になってしまいました。
出願動向は相変わらず堅実で、今のところ、すべてのレベルにおいて平均的な倍率となっています。
しかし、横浜翠嵐の大学合格実績向上や横浜サイエンスフロンティアの出現など、上位がさらに人気化する条件は揃ってきており、この部門の競争は厳しくなることも考えられます。
神奈川県公立入試結果2007-2009

2009年11月25日










































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