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神奈川の高校入試

全貌が見えてきた高校改革。受験生にも積極的な動き。

今年の神奈川県には、入試制度の変更はありませんでした。
しかし、慎重に進められてきた高校の改革が出揃い、仕上げ段階に入ってきた今、実態としての受験生の動きには底流からの変化が感じられます。
公立入試の学力化はどこまで進むのか。
そして、確実に増えつつある積極的な受験生たちに、私立高校はどう応えていくのか。
神奈川の入試から目が離せない時代に入ってきたようです。

沈静化した前期選抜はチャンスのある入試に

 前期選抜は回を重ねるにつれて競争倍率が落ち着いてきました。ここ4年で2.7→2.6→2.4→2.3と、どんどん低下しています。前期の合否判定方法は学校によって違いますが、調査書がかなりのウェイトを占めることは共通しているため、客観的な合否の判断がつきやすく、無謀な挑戦が減ったことが最大の理由ではないかと思われます。2.3倍でも決して楽な入試ではありませんが、チャンスは充分感じられる数値です。公立第一志望の人なら、面接や独自検査の準備をして、積極的にチャレンジしたいものです。

独自問題は10校で実施

 来年から、光陵・多摩が加わって、全10校となります。過去の例から、独自問題の導入初年度は倍率が低下するといわれますが、今年の両校は人気校なので、油断はできません。他校の過去問題などを研究して、難易度の高い問題に備えましょう。

桐蔭推薦が受験者激増、日大藤沢の新設オープンも盛況

 私立入試は昨年とほぼ同じ形でおこなわれました。結果は、県内の受験対象者とまったく同率で全体受験者が増え、基本的には例年通りの入試状況であったといえるでしょう。そうしたなかで目立ったのは、桐蔭学園の併願推薦入試の応募者が1000名以上増えたことです。受験生の側が積極的になり、上位校への挑戦を視野に入れて動いた結果と見られ、手堅さを特徴としてきた神奈川の入試が変化する兆しといえそうです。
 また、日大藤沢が新設したオープン入試の枠(定員20名)には男子170名、女子49名の受験者が集まり、非常に厳しい入試となりました。高校側としては大満足の結果です。こうした成功例は県内のほかの私立高校にも影響を与えることになるでしょう。リスクを冒して自分の行きたい学校を狙う新しいタイプの受験生に対し、どのような入試を用意していくのか、今後の動きが注目されます。

最も危険な「前期」を受けられない公立志願者

 どこの学校にでも自由に出願できるようになった前期選抜。しかし、この入試の本質は推薦入試の時代と同じ調査書による書類審査的なものです。自分の学力に見合うだけの成績が取れていないと、より低いレベルの学校しか合格する可能性がないので、実際には後期一本に賭けて、出願を見送ることになるでしょう。このタイプの受験生は、私立の事前相談でも苦しい立場に立たされます。チャンスがあるのは、私立のオープン入試や県立後期の第二次選考で学力検査のみを判定資料とする学校などに限られ、相当な学力がないと危険の大きい受験になってしまいます。
 この点が神奈川の制度のいちばん怖いところです。学校での勉強をおろそかにしてはいけません。

神奈川のトップ校

神奈川のトップ校[高校受験がわかる13]


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