ちびっこ向け(幼稚園~小学校低学年)
見えない力を育てる本
『くらべる図鑑』
著者 : 加藤 由子
出版社: 小学館
価格 : 1,995円(税込)
既存の図鑑の概念を大きく覆すアイデアに溢れた図鑑です。
たとえば生き物に関するページであれば、同一ページ内にヒトとシマウマとパンダとペンギンと…といったようにさまざまな生き物を図解で掲載し、その規模の比較をしています。
天体のページであれば、太陽と地球が実際の大きさの比率で並べられており、想像以上に太陽が大きいものであるということを否応なく認識させられます。
しかも図鑑なので抵抗なく楽しく学ぶことができます。
<栄光ゼミナール国語科 竹本先生が読んだ感想☆>
自分が子どもの頃に眺めていた図鑑とは大きく違うなぁ…としみじみと感じてしまいました。
情報過多になりがちなこの現代、必要な情報を脳に伝わりやすく記憶に残りやすい手法で編集してくれるこの図鑑、実用的すぎます!
小学生向け(小学校 中・高学年)
これが入試でねらわれる!!
『泣き虫ハァちゃん』
著者 : 河合 隼雄
出版社: 新潮社
価格 : 1,365円(税込)
「こころの処方箋」作者の自伝的作品。
戦前の兵庫県丹波篠山。厳しく、でもユーモアのあるお父さんと、やさしいお母さんの愛情につつまれて育った4人兄弟。末っ子で泣き虫のハアちゃんが主人公。
作者の遺作であるために、4年生までで話は終わっていますが、「途中」という感じではなく、子どもにしかわからない気持ちの揺れを十分味わうことができます。
兄弟のなかでハアちゃんだけが泣き虫の理由、「ほんまに悲しいときは、男の子も、泣いてもええんよ。」とお母さんに言われて安心した幼稚園時代から、「冬の時代」と言っていい小学4年生まで。
時代は異なっても心は同じ。わかりづらいところはお父さんお母さんに説明してもらいながらでも、最後まで読んでみてくださいね。
<栄光ゼミナール国語科 鈴木先生が読んだ感想☆>
よい兄弟だなあ、よい家族だなあ…と思います。
男の子たちですから、ハアちゃんの泣き虫を馬鹿にすることはありますが…ハアちゃんが困ったときには一番の味方です。個人的には、サンタクロースの話が大好きです。
推理小説のように、お父さんの仕掛けを楽しんでほしいと思います。
中学生向け
これを読まずに何を読む!!~中学生必読の書
『日本人の知らない日本語』
著者 : 蛇蔵&海野凪子
出版社: メディアファクトリー
価格 : 924円(税込)
漢字クイズです。「蚊」と「鳩」と「鴉」と「猫」の共通点は何でしょう?
答えは「いずれも鳴き声をもとにして作られた漢字」です。
「蚊」はなんて鳴きますか?…そう、「ブーン(文)」ですね。
「鳩」は「クー(九)」、「鴉」は「カー(牙)」、そして「猫」は「ミュウ(=ビョウ=苗)」。
日常生活で馴染みの深い日本語の使い方や由来についてを易しく「マンガ」で教えてくれます。
<栄光ゼミナール国語科 竹本先生が読んだ感想☆>
国語教師としては、(ふっ、余裕だぜ…)と思って読んでみたものの、見事に玉砕。
(えっ、そうだったの!?)と思わせられっぱなしでした。
コミックエッセイとなっているので、中学生のみならず、小学生でも大人でも楽しんで読めます。
保護者向け
家でもカフェでも電車でも『迷ったらこの1冊!』
『橋をめぐる~いつかのきみへ、いつかのぼくへ』
著者 : 橋本 紡
出版社: 文芸春秋
価格 : 1,400円(税込)
清洲橋、亥之堀橋、大富橋、八幡橋、まつぼっくり橋、永代橋…各章の題名です。
どこかわかりますか?
東京深川の六つの橋です。
父と和解できないでいるOL、銀座でバーテンダーをしていた男、進学校に通う高校三年生と幼なじみの不良少年、離婚して息子と二人暮しの英会話教師、深川で新居を探すカップル、両親が不仲になり、世田谷のマンションから祖父の家に一時居候をする小学生。
各章の話にはつながりはありませんが、それぞれの橋をめぐり、それぞれの話がひろがっていきます。
全体的には大人向けの本ですが、もし気に入った話があればお子様にも薦めてみて下さい。
「永代橋」は特に、今年の桜蔭中学入試で出題されています。
読み終わりにはニヤリとしてしまうこと請け合いですよ。
<栄光ゼミナール国語科 鈴木先生が読んだ感想☆>
月島から門前仲町、葛西橋、東京都内を散歩したことのある方なら「へえ~、ほお~」と情景を思い浮かべながら楽しく読める話です。
深川のあたりを歩いたことの無い方でも、行ってみたくなるのではないでしょうか。
その土地の観光案内めいた話では全くありませんので、安心してお読み下さい。※深川の資料館は、江戸東京博物館ほど大きくはありませんが、お勧めです。

2009年9月 9日










































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