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中学入試問題の傾向をつかもう!

中学入試問題には受験生に対する学校側からのメッセージが込められているといわれます。
全体的な傾向として、近年は「知識を問う問題」から「知識を応用したり活用する力」が問われるようになってきています。
資料やグラフを読み解いて自分の意見や立場を述べさせるような問題が、4科目に共通して多くなっています。

世界に通用する人材を育てたい

日本の子ども達の「応用力」の低さはここ数年、国際学力調査で指摘されています。
この弱点を克服していくことは子どもを預かる学校にとっては大きな課題なのです。

特に私立中高一貫校では、知識を活かして創造性を発揮できる人材、世界でリーダーシップをとれる人材を育成したいと考えています。
そうした学校の願いが「応用力を問う」入試問題にも反映されているといえるでしょう。

2009年入試の新傾向を探る

国語では記述力・表現力を問う問題が多く出題されています。
題材も「家族・家庭」「やさしさ」「自然」などに目を向けさせるものが増えています。
身近なテーマであるだけに、体験にとどまらずしっかり自分の意見を述べられるかどうかが高得点のカギとなります。

算数は正確な計算力と、数に対するセンスを問う出題が目立ちました。
お笑い番組などで昨年ブームになった「3がつく数字で○○になる」というギャグを応用した問題が、渋谷教育学園幕張、豊島岡女子学園、巣鴨などで出されたことも注目を集めました。
2011年の学習指導要領の本格実施を意識してか、高度な計算力や数学的な論理展開力を問う傾向も強くなっており、計算力を身につけるだけでなく「なぜそうなるのか」という思考力も磨いておく必要があると考えられます。

理科は食卓に上る野菜や果物を取り上げ、正確な断面図を答えさせるような出題がありました(巣鴨Ⅰ期)。
このような「身近な知識」を問う意味は、普段の家庭生活の中で「どうなっているのかな?」「なぜこうなるの?」という興味を子どもに持たせているか、というご家庭へのメッセージとも受け取れます。

一方で小学校での理科の学習もおろそかにはできません。
ここ数年は理数教育に力を入れる学校が増えています。
理科の根本となる小学校の内容や実験はしっかり押さえたいものです。

社会では「多面的なものの見方」ができるかどうかを問う出題が見られました。
世界同時不況やアメリカ・オバマ大統領の誕生など、今、世界情勢は大変革の時期を迎えているのも少なからず影響していると思われます。

ニュースや新聞で時事問題を知るだけでなく、日頃からどのような考え方が背景にあるのかを多面的にとらえる視点が大切になります。

4科型入試の広まりとともに、国語・算数・理科・社会でまんべんなく力をつけることは、合格への近道となるだけでなく、中学入学以降の子どもの可能性を大きく伸ばすことにつながります。


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