偏差値5〜15の上積みを可能にする合格点主義の戦略的プランニング
年間計画ってどうやって立てればいいの ? やっぱり不得意科目をまずなくすべき ?
志望校の出題傾向と配点から合計点を逆算 1年で合計点をクリアするプランニングを受験を勝ち抜くために「合計点主義」の話をしよう。これは、大学受験は得意科目で十分に点数を稼ぎ、合計点で合格最低点をクリアするという考え方だ。実はこの考え方は“合格するための”具体的なプランニングにおいてとても重要になってくる。
合計点主義では、“自分の得意科目をどれだけ伸ばすか”がプランニングの柱になる。そして、なるべく得意科目の配点が高い大学を志望校に選ぶことで、偏差値にして実力より5〜15ほど高い大学への合格を可能にする。そのために、志望校の入試問題ではどの科目のどの分野が出題されるのか、配点や出題形式はどのようなものかといった傾向分析をして、やるべきことの優先順位を明確にしていく。
何となくできるような気がする科目はあるが、強いて得意というほどの科目はないという曖昧な感触しかつかめていない人は、次のようなやり方で得意不得意のアタリをつけてほしい。1年分でもいいので、まず志望校の過去問を解く。まったく歯が立たない、やればできそうだ、解くことはできないが解答を読めば書いてあることが理解できるといった感触を確かめる。解答を読んでも何のことかまったく理解できないというレベルだと、1年弱で合格圏まで学力を伸ばすのは難しいかもしれない。
オール5を目指す受験生は伸びない 不得意科目の誘惑を断つ勇気をもて大学受験は現役生にとってはじめての経験だから、馴れないうちはプランニングすら難しいと感じるだろう。合計点主義を知らないと、ついつい苦手科目の克服を重点的に考えてしまいがちだ。
しかし、苦手科目から何とかしていこうという発想はやめた方がいい。得意科目は得点を稼ぐ軸に据えるために深く掘り下げる必要があるので、時間をかけて実力をつけていかなければならない。それに対して一から勉強し直す必要がある苦手科目は、最終的にどこまで伸ばせるのか見通すことは困難だし、本番間近になって主要科目に費やす時間がなくなってしまう危険さえある。苦手科目克服は時間対効果を考えるとロスが大きいということだ。受験では得意科目を大学毎の傾向に合わせて伸ばすことが先決で、苦手科目にとらわれてはいけないということをよく理解しておくべきだ。
もうひとつ気をつけてほしいのは、入試の科目数を見てやらなければならないことの多さに気をとられ、あれもこれもいっせいに計画に組み込むプランニングだ。重要なのは、取り組む順番をよく考え、伸びが期待できる科目に十分な時間をかけるということだ。得意科目も不得意科目もすべて何とかしなければと考えて均一に勉強を進めても、結局何もかもが中途半端になってしまう。自分ではそれなりに計画を立ててやってきたつもりなのに点がとれないという人は、往々にしてこんな中途半端なプランニングに原因がある。
すべての科目を万遍なく伸ばそうという考え方は受験では必要ない。捨てる科目があって当然だし、極端な話、学校の成績が悪くたって構わない。大学受験は決してオール5を目指すものではないのだ。志望校に合格するためには何が必要なのか、どのようにプランニングすれば有利なのかを自分で考えられる“自立した受験生”になることが、いまの君たちにとって何よりも大切と言える。

2008年1月28日


























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