神奈川県公立高校前期選抜の出願が1月20日に締め切られた。
早速その状況を分析してみよう。
前期選抜は募集人員が少なく、競争率が高い
神奈川の公立高校では前期と後期の2回、入試を行っている。
前期選抜では学力検査がなく、内申点と面接、各高校の必要に応じて行う様々な検査を通じて合格者を決める。
多くの高校では募集人員の50%を前期で決めているが、上位校では学力検査が実施できないため、募集人員に占める割合が少ない。
学力向上進学重点校の横浜翠嵐、湘南の2校では20%、柏陽や光陵、川和、横浜平沼、市立横浜サイエンスフロンティアなどでは30%に限られている。
そのため、人気の高い上位校ほど前期では競争率も上昇する傾向が強い。
学力検査がない分、内申点の占める割合が高く、志望校で必要と思われる内申点が足りないために、前期選抜を受験せずに後期選抜のみに絞る受験生もいる。
ある進学重点校では、内申点が満点でも不合格になった例が過去にあり、内申点が高くても合格できるとは限らない。
また、前期で不合格になった高校を後期でも受験して合格するケースも数多くあり、前後期とも同じ公立高校に出願する受験生も少なくない。
今年度は全日制募集人員19,522人に対し、42,920人が志願。
中3人口の増加と不安定な経済状況や公立高校の学費無償化政策の影響で公立高校応募者数が大幅に増えるかと思われたが、全日制高校の平均競争率は2.20倍にとどまった。
前年の2.21倍をわずかに下回っている。
一方、定時制募集人員1,583人に対しての志願者数は2,551人。
平均競争率は前年の1.36倍から1.61倍に大きく伸ばした。
公立定時制高校の平均競争率のアップは、昼夜間定時制高校の開校人気によるところが大きいが、様々な学科を含めて全体的に増加傾向が見られる。
「何が何でも公立高校へ」という志向は前年から強くなっていたが、「定時制でも良いから公立進学を目指す」受験生が増えているのかもしれない。
全日制高校では、倍率の高い前期選抜を回避する傾向が今年度も見られるのに加え、一部の受験生が全日制から昼間定時制にシフトした結果、ほぼ横ばいになったと考えられる。
応募者数では昨年開校と同時に大変な人気となったクリエイティブスクールの釜利谷が2年続けてトップ。
669人から508人に大幅ダウンしたものの同じクリエイティブスクールの田奈が600人台から300人台に急下降しているのに比べて人気の高さが目立っている。
昨年の倍率トップ校の市立横浜サイエンスフロンティアは5.21倍から3.01倍にダウン。
後期では自校作成問題を導入するため応募者を減らす可能性があるが、前期でも前年の高い人気への敬遠傾向が現れている。
代わって、前期の募集枠を狭めた横浜翠嵐が前年の2.66倍から4.85倍に跳ね上がり、普通科高校ではトップ。
進学重点校10校の中でも最も国公立大、難関私大への現役合格実績が高く、自校作成問題導入後の入学生が飛躍的に結果を上昇させている。
最近は早稲田や慶應といった有名大学付属高校に合格しても横浜翠嵐を選ぶケースがあるほど評価は高まっている。
一方で合格難易度も上がっている上、募集人員のうち前期選抜の占める割合が30%から20%に減少。
募集数が減ると難易度が上がるために敬遠傾向がはたらくのが一般的であるにもかかわらず、競争率は大幅に上昇している。
よほど強く志望する受験生が多いのだろう。
この分では、後期でも高倍率になる可能性が高い。
その横浜翠嵐を2位に抑えて堂々の倍率トップに立った新校とは・・・・・・。

2010年1月27日









































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