ちびっこ向け(幼稚園~小学校低学年)
大切なお子様のために…心の糧を育てよう
『わすれてもいいよ』
著者 : 渋谷愛子
出版社: 学習研究社
価格 : 1,260円(税込)
「ぼく」の家にやってきた「まもくん」。ママのお友だちが入院するあいだだけ預かることになった1歳10ヶ月の子どもです。お父さんの新聞をびりびりにやぶいてしまったり、積み木をこわしてしまったり…とやりたい放題の「まもくん」。そのくせすぐ泣いてしまう「まもくん」ですが、「ぼく」はそんな「まもくん」が気になってしかたがありません。やがてお別れの時が近づき…。
<栄光ゼミナール国語科 竹本先生が読んだ感想☆>
最後の「ぼく」の台詞が名言ですよ。「ぼくはまもくんのことを、わすれない。ぜったい、ぜったい、わすれない。でも、まもくんは、ぼくのことをわすれてもいいよ」。人とのつながりや年下からの学びが心のあたたかさにつながる、そんなほっこりとしたお話です。小学校低学年向きです。
小学生向け(小学校 中・高学年)
これが入試でねらわれる!!
『四万十川』
著者 : 笹山久三
出版社: 河出文庫
価格 : 473円(税込)
高知県、日本最後の清流といわれる四万十川を舞台に、主人公「あつよし」の成長を描いた良作。多くの兄弟を持つ「あつよし」は、穏やかな性格であまり自ら自己主張を通すことをしません。そんな「あつよし」が、自分だけ捕れなかったどうしようと憂いながら兄弟でうなぎとりをしたり、からかわれている同級生の女の子をかばったり、といった心優しい行動をとりながら成長を重ねていく良作です。全6巻。
<栄光ゼミナール国語科 竹本先生が読んだ感想☆>
ずいぶん前に四万十川を旅したことがあります。コンビニすらない自然豊かな土壌から生まれた作品なのだと思うととても清純な気持ちになります。1巻がいちばん読みやすいですよ。まずはこの巻だけでも読んでみてはいかがでしょうか。いまだ中学入試で出題される不朽の名作の1つです。
中学生向け
これを読まずに何を読む!!~中学生必読の書
『掌の小説』
著者 : 川端康成
出版社: 新潮文庫
価格 : 740円(税込)
日本が誇るノーベル文学賞作家、川端康成の超短編集です。短い話はわずか2ページで終わってしまいます。長いものでもせいぜい10ページ程度。捕まえた鈴虫をそっと少女に差し出す少年の、ときめく心を繊細な文体で綴った「バッタと鈴虫」をはじめ、文字通り「掌(てのひら)」に収まりそうな、小さく、美しい珠玉の作品が全122編収録されています。
<栄光ゼミナール国語科 竹本先生が読んだ感想☆>
紹介文でも書いた「バッタと鈴虫」は本当にお勧め。後半の美しすぎる文章に眩しさを感じてしまいます。美しい日本語に触れることで、味わい豊かな感性を養っておきましょう。1つの話があっというまに終わりますから、部活に勉強に忙しい毎日でも安心。好きなときに好きなものを読んでみてください!もちろん大人が読んでも楽しめる作品です。
保護者向け
お母様お父様必読!~親子の絆を確かめよう
『かのこちゃんとマドレーヌ夫人』
著者 : 万城目 学
出版社: ちくまプリマー新書
価格 : 860円(税込)
マドレーヌ夫人…かのこちゃんの家の猫。犬の玄三郎の奥さん。
外国語(犬のことば)がわかるということで、近所の猫仲間にも一目置かれている。
かのこちゃん…小学1年生の女の子。
おとうさん…鹿と話ができる。
『ホルモー』シリーズ、『鹿男あをによし』万城目学が描く、小学1年生の世界!
出会いと別れ、小学1年生ならではの、ニヤリとしてしまうエピソードがあったり、この作者ならではの不思議世界が展開されていたり…疲れてしまったときに読むといいかもしれません。
<栄光ゼミナール国語科 竹本先生が読んだ感想☆>
小学校時代の記憶は遠い昔に置いて来てしまったのですが…この本を読んでいると、「あ~そうだったなあ」と、小学校低学年の頃の自分が、おぼろげに思い出されてきます。新書版なので子供には少し抵抗があるかもしれませんが、面白いと思われたらぜひお子様にもお薦めください。
保護者向け
家でもカフェでも電車でも『迷ったらこの1冊!』
『謎とき 村上春樹』
著者 : 石原千秋
出版社: 光文社
価格 : 882円(税込)
2009年、久しぶりの長編大作『1Q84』で出版界の話題をさらった村上春樹。本作は、村上春樹の代表作品『ノルウェイの森』『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』『風の歌を聴け』『1973年のピンボール』『羊をめぐる冒険』を、文学的に、深く読みほぐしていきます。何気なく、普通に楽しめて読んでいた作品の中に仕掛けられた巧妙な仕掛けと伏線を次々と分析していくことで、これまで原本に対し持っていた印象とは全く違ったものに仕立てあげる一冊です。
<栄光ゼミナール国語科 竹本先生が読んだ感想☆>
まずは紹介文に書かれた5作品を読んだことがあるか、です。1作品でもヒットしていれば楽しく読めます。未読であればまずは薄目の『風の歌を聴け』をご一読、その後に本書を読んでみてください。「読む」とはこういうことなのか、という学びがそこには必ずあるはずです。

2010年4月 1日









































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