中央大学が横浜山手女子を付属校化
先ごろ中央大学が小金井にある附属高校の隣接地に2010年4月に中学を開校することが発表になったが、このほど横浜の山手にある横浜山手女子を共学化し付属校化する計画であることが明らかになった。2010年になるか2011年になるかはこれからの協議次第だが、来年以降の神奈川の中学入試・高校入試に大きな影響があることは間違いない。
2007年に法政第一中学・高校(男子校)が中央線の北側から南側(三鷹市)に移転、共学化して法政大学中学・高校になり、2008年には明大明治中学・高校(男子校)が駿河台から調布市に移転、共学化して、いずれも大人気となった。
また、早稲田大学はこのほど、2010年春に早稲田大学高等学院に中学校を開校することを発表した。
慶應義塾大学も2011年以降に田園都市線の江田に小中一貫校を設置することになっている(青山学院大学が相模原キャンパスに中高一貫校を作るという話もある)。
このように、大学全入時代を迎え、有名大学が下(付属)からのパイプを太く、なおかつ充実したものにしておこうというわけである。
「『元本保証』として保険をかけておきたい」という心理
そのため付属校に関する報道が盛んなこともあり、このところの入試を見ていると家庭も付属校に目が向いている。進学先として付属校を考えること自体はまったく問題ないのだが、気になるのはそこに『元本保証』に惹かれている部分があるということ。付属校を選んでいながら、それほど積極的には併設大学への進学を望んでいるわけではなく、できれば他大学に進ませたい。「併設大学はあくまで「『元本保証』として保険をかけておきたい」という『安心』を求める心理がのぞいているのである。
付属校は本来併設大学に進むことが前提だから、大学受験を意識したカリキュラムにはなっていない。進学校ではできないような、より本質的な勉強ができることが付属校のよさである。そのほかにも、大学受験がない分、高3まで思いっきり部活ができる、個人的にもいろんなことに挑戦できる時間をもてるといったいい点がたくさんある。
ところが本音は他大学受験となると、カリキュラムが受験向けになっていないだけに、進学校にいる場合とは違って自力で何とかしなければならない。早くから予備校に通うというケースも目に付く。そうなると、友だちとの交流も、部活も中途半端になってしまい、付属校を選んだ意味がまったくないということになる。
最初から他大学への進学を考えているなら、進学校へ進んだほうが子どもの負担は少なくてすむし、これでは付属校のよさを少しも生かせていない。
付属校ならではの特徴をよしとし、大学も併設大学に進むつもりで進むべきではないでだろうか。「『元本保証』として保険をかけておきたい」という心理は、子どもにも負担になり、学校生活も中途半端になる恐れがあることを認識してほしい。

2008年2月27日



























![親としての[よのなか]科](/img/bnr/life/life_143s.jpg)
















はじめての方

