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第3回 「合格者数」が違う。繰り上がり合格の実態

「正規合格者数」と「補欠合格」

難関校であればあるほど、正規合格者数と塾が発表している数字の合計が異なることが多い。一例を挙げるならば、2008年度入試における慶応義塾高校の正規合格者数は429名であった。例年、慶応義塾高校はA~Gまでのランクをつけて補欠合格を発表するが、なんと今年はGまですべて繰り上がっのである。合格発表後に124名もプラスになったことになる。

 高校入試においては、慶応義塾高校慶応義塾志木高校早稲田大学高等学院早稲田大学本庄高等学院早稲田実業高等部を併願することはごく普通に行われているので、どこもこうした補欠合格が大量に出る。

 雑誌等に掲載されている公的な数字(正規合格者数÷応募者数=応募倍率)と実態とはずいぶん異なっていること知っておいた方がいいだろう。

入学手続きで悩むことになる

当事者にとっては実はこれは大問題なのである。繰り上がりが確実ならば、他校に入学手続きを取らなくてすむ。が、他校に入学手続きを取らないでおいて、繰り上がりがこなかったら、子どもは行き先を失う。

先の慶応義塾高校ではBまでは毎年繰り上がっているので、A・Bなら待っていてもまず大丈夫だろう。ところが、C以下の場合は年度によって繰り上がったり、繰り上がらなかったりするので、他校に入学手続きを取らないわけにはいかない。手続きした後に、繰り上がった場合であるが、手続きしたその学校に進むのか、その学校に納めた入学金は捨てる覚悟で慶応義塾高校に入学手続きするのかはご家庭の判断である。

 こうした数字の差は、私立高校でも公立高校でも、難関校同士を併願する学校ほど生じる。したがって、お子さんが難関校を受験する場合はこうした背景まで知っておきたい。

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