東京・神奈川に続き、千葉・埼玉の公立高校の特色化選抜・前期募集が実施された。東京の推薦入試、神奈川の前期選抜では高倍率校の緩和が見られたが、同じ傾向がここでも見られた。受検機会が2回になった当初は強気の選択が目立ったものだが、着実に合格を狙いに行く層が増えているようだ。(公立高校入試では検査を受けるという意味で受検と表記)
■ 千葉 (特色化選抜)全体的には倍率上がるも分散化強まる
千葉県立高校の特色化選抜は、昨年より募集人員が減り、志願者が増えたため全体的に若干の難化。学科別に見ると、普通科、工業科、理数科、外国語科、総合学科、情報科の倍率が上がっているが、3倍以上の学科は姿を消している。受験生の分散がより進んでいるせいか、隣接都県の推薦入試、前期選抜に比べて倍率自体はそう高くない。
| 募集予定人員 | 応募人員 | 受検倍率 | 昨年倍率 | |
| 普通科 | 13,064 | 31,011 | 2.37 | 2.32 |
| 農業科 | 540 | 1,003 | 1.86 | 1.94 |
| 工業科 | 600 | 1,269 | 2.12 | 1.93 |
| 商業科 | 820 | 1,563 | 1.91 | 1.98 |
| 水産科 | 80 | 92 | 1.15 | 1.59 |
| 家庭科 | 120 | 274 | 2.28 | 2.82 |
| 看護科 | 40 | 99 | 2.48 | 3.13 |
| 理数科 | 136 | 360 | 2.65 | 2.64 |
| 外国語科 | 316 | 724 | 2.29 | 1.97 |
| 芸術科 | 20 | 58 | 2.9 | 3.55 |
| 体育科 | 100 | 164 | 1.64 | 1.57 |
| 総合学科 | 360 | 548 | 1.52 | 1.44 |
| 情報科 | 20 | 49 | 2.45 | 2 |
| 全日制合計 | 16,216 | 37,214 | 2.29 | 2.25 |
また、学校独自問題を導入する学校は3校6学科増加し、53校76学科。東京・神奈川と違い、筆記試験を課すことができるため、多くの上位校が募集人員の最大限の枠を使った募集を実施。全校共通問題を行う一般入試よりも各校の求める生徒に適した出題ができる独自問題を重視したい学校の姿勢がうかがえる。当然のことながら上位校では問題が難しくなるので、やや緩和しているとはいえ質の高さが求められていることに変わりはない。
千葉市立稲毛国際教養科が唯一の4倍超え。御三家では東葛が倍率アップ
今年度の倍率トップは千葉市立稲毛国際教養科の4.25倍。前年の3.06倍を大きく上回った。以下、県柏普通科3.95倍(3.65倍)、県船橋普通科3.91倍(4.40倍)、成田国際3.85倍(2.57倍)、市立稲毛普通科3.79倍(3.40倍)、県千葉3.70倍(前年4.40倍)、県船橋理数科3.70倍(3.81倍)、市立千葉3.65倍(3.86倍)と続く。3.50倍以上の学校は8校にとどまり、ダメモト受検が減少している。県立御三家の千葉、船橋ともに4倍を切り、東葛は昨年の3.02倍を上回って3.32倍。いずれも独自問題による筆記試験を実施しているので、内申が多少良くても試験当日の得点力が問われる。
今年度から一般入試では内申点の計算の仕方が変わるため、通学している中学校によって評定が変化する予定。新制度が導入される最初の年に当たるため、不確定要素が多く受験生にとっては不安もあるだろう。その結果、特色科選抜から合格を目指して確実な志望校選びをする向きが増えたと考えられる。受験生の分散化は首都圏全体に見られるが、千葉でその傾向が強いのは新制度のせいもありそうだ。
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2008年3月 4日 10:29












