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No.3 東京都の一般入試、神奈川県の後期選抜の結果 普通科人気回復、専門学科は緩和

2月末に東京・神奈川で公立高校一般入試・後期選抜の合格発表が行われた。埼玉・千葉でも公立高校後期募集・一般入試は終了。3月6日に合格発表が行われた。
今回は、東京都立・神奈川県立高校の入試結果を見てみよう。

東京都立高校一般入試結果

全体倍率上昇、チャレンジ人気継続、普通科人気復活

都立高校全日制一般入試の平均倍率は1.33倍。昨年より0.03倍上昇した。中3人口が減ったため募集人員も減少したが、受検者数は昨年を上回り、3年連続の倍率上昇となった。中でもチャレンジスクールは高い人気を維持。実倍率は昨年の2.07倍から2.16倍に跳ね上がった。

また、普通科も合計で0.05ポイントアップの1.37倍。新しいタイプの学校の開校が一段落し、強気の選択より確実に公立高校の合格を狙う層が増えたせいか、男子を中心に普通科人気が戻ってきた。すべてポイントを上げているが、特に普通科コース制の倍率は1.51倍と0.28ポイントも上昇している。一方、専門学科は合計で0.04ポイントダウンし、1.15倍。総合学科も大幅に緩和した前年よりさらに0.01ポイント下げ1.20倍にとどまった。

二次募集は専門学科で増えたため、昨年より5校多い44校が実施。昨年より12名増の1113名を募集する。

実倍率トップに六本木などチャレンジスクール目立つ

 昨年、新設校で4倍近い人気を集め一躍トップに躍り出た八王子拓真が3位に下がり、3倍を超える高倍率校は姿を消した。秋留台以外の上位6校はすべてチャレンジスクール(八王子拓真にもチャレンジ枠あり)という、チャレンジスクールの人気の高さは順位に多少の変動はあるものの、昨年とそう変わっていない。

20年度都立実倍率上位10校   19年度都立実倍率上位10校
六本木 (総合) 2.63倍 八王子拓真 (普通) 3.98倍
大江戸 (総合) 2.62倍 六本木 (総合) 2.44倍
八王子拓真 (普通) 2.53倍 大江戸 (総合) 2.40倍
世田谷泉 (総合) 2.40倍  八王子拓真 (チャレンジ枠) 2.36倍
秋留台 (普通) 2.39倍 桐ヶ丘 (総合) 2.18倍
桐ヶ丘 (総合) 2.17倍 一橋 (普通) 2.17倍
五日市 (普・ことばと情報) 2.10倍 国際 (国際) 2.16倍
三田 (普通) 2.02倍 工芸 (デザイン) 2.00倍
文京 (普通) 1.99倍 新宿 (普通) 1.98倍
新宿 (普通) 1.99倍 八王子桑志(システム情報) 1.95倍 

表以外の高倍率校では、駒場(1.95倍)、足立東(1.95倍)、日比谷(1.85倍)、蒲田(1.83倍)、(1.81倍)、豊島(1.81倍)、国際(1.80倍)などが続く。公立志向が強いと言われる都下より区内でターミナル駅の近くや、都心のイメージのある校名が多い。

また、独自入試を実施している進学指導重点校で実倍率が高い学校は、新宿日比谷国際の3校しかないが、不合格者は少なくない。日比谷247名、国立204名、立川175名、戸山174名、青山168名と上位校の入試の厳しさがうかがえる。

神奈川県公立高校後期選抜結果

全体倍率は若干緩和、普通科人気上昇、専門学科は易化傾向

 神奈川全日制公立高校後期選抜の平均倍率1.32倍。2年続けて前年より0.01ポイント下がった。普通科全体の実倍率は昨年より0.01ポイント高い1.34倍、普通科専門コースも0.01ポイント上げて1.27倍だった。

一方、専門学科は0.16ポイント下げて1.21倍。神奈川でかつて高人気を誇った単位制高校は倍率を下げているが、例外は単位制専門学科。昨年の1.16倍から1.49倍まで上がる高騰ぶり。前期選抜と似た動向が見られた。

 二次募集は昨年の4校9人から10校57人に増加。普通科が1校1人だけで二次募集が大変少なかった昨年が特別だったと考えられるが、実施校は西部地区に多い。全県学区に変わって3年が経ち、人気は東高西低傾向にあることをうかがわせる結果となった。

単位制専門学科が目立つ高倍率校

  東京でも都心に受験生が集まり、分散傾向が見られるが、神奈川でも似た傾向が見られる。チャレンジスクールは東京にしかないため、比較が難しいが、高倍率校に名を連ねる校名を見ると学力の幅が広く、地域的には旧横浜東部・北部学区が多い。

20年度公立実倍率上位10校   19年度公立実倍率上位10校
弥栄 (芸術・美術専攻) 2.65倍 田奈 (普通) 2.40倍
市立鶴見工業 (電気系) 2.10倍 市立川崎 (普通) 1.98倍
栗原 (普通) 2.03倍 中央農業 (畜産科学) 1.95倍
田奈 (普通) 1.96倍  磯子工業 (建設) 1.95倍
横浜翠嵐(普通) 1.95倍 磯子工業 (機械) 1.90倍
弥栄 (芸術・音楽専攻) 1.95倍 和泉 (普通) 1.87倍
白山 (普通) 1.92倍 横浜翠嵐 (普通) 1.86倍
神田 (普通) 1.88倍 神田 (普通) 1.85倍
港北 (普通) 1.87倍 岩戸 (普通) 1.85倍
弥栄 (国際) 1.86倍 向の岡工業 (機械) 1.85倍 
  市立鶴見工業(機械) 1.85倍
以下、市立鶴見工業・土木(1.85倍)、市立鶴見工業・設備工業(1.81倍)、川崎(1.79倍)、大和(1.77倍)、岸根(1.76倍)、藤沢(1.73倍)、向の岡工業・機械(1.73倍)、市立川崎総合科学・建設工学(1.73倍)と続く。このうち、独自問題実施校は横浜翠嵐のみ

神奈川では独自問題を導入すると受験生が減る傾向が見られるが、今年から導入された光陵(1.54倍→1.22倍)、多摩(1.33倍→1.24倍)とも同様の結果だった。また、独自問題実施校の不合格者数は横浜翠嵐191名、湘南164名、柏陽132名、小田原93名、横須賀74名、鎌倉59名、多摩42名、光陵38名、横浜国際37名、平塚江南36名。学校によってばらつきがあり、この傾向が続くようであれば狙い目の学校もありそうだ。

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