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第4回 「首都圏中学入試」の全体像と諸事情

千葉・埼玉には男子校・女子校はごくわずか

「首都圏中学入試」とくくられて、中学入試のメイン舞台である私立中学は通学区域がなくどこでも受けられるので、ついどの都県でも均質な入試が行われているように思いがちだ。ところが、学校数からして都県で事情は大きく違う。まず都県ごとの学校数をあげてみよう。

■首都圏「1都3県」の私立中学校数        (2008年4月)

  男子校 女子校 共学校 合 計
東京都 36 84 58 178
神奈川県  13 27 19 59
千葉県  0 3 20 23
埼玉県 3 3 15 21
合 計 52 117 112 281

千葉には男子校はない。男子校を希望する千葉の男子は他県の私立中学を受験するしかない。また、千葉・埼玉は女子校もそれぞれ3校ずつしかないから、女子校を希望する女子は校風的にも学力的にもピッタリ合った学校にめぐり合う可能性はそれだけ低い。つまり東京に遠い千葉・埼玉の受験生は必然的に共学校も受験対象にせざるを得ないのである。
一方、東京・神奈川は男子校でも女子校でも共学校でも選択肢がたくさんあるという恵まれた状況なのである。

都県別の募集枠でも千葉・埼玉はきつい

次に小学校卒業生数・受験者数と募集定員との関係から見てみよう(受験者数と募集定員は国立大学附属を含む)。

■首都圏「1都3県」の募集定員枠

  小学校卒業生数 受験者数 募集定員 定員比率
東京都 95500 22300 26000 116.6%
神奈川県  78600 10900 8300 76.1%
千葉県  55400 6600 3500 53.0%
埼玉県 66300 9400 2400 25.5%
合 計 295800 49200 40200 81.7%

 中学受験者数に対して都県内にどれだけの募集枠があるかを見てみると、東京は都内で全入なのに対し、埼玉は県内の学校には4人に1人しか入れない。極端に状況が違うことがわかるだろう。学校選択でのバラエティーが乏しいだけでなく、量的な面でも埼玉の受験生はハンディがあることがわかる。必然的に東京の学校を受けざるを得ないのである。
 これからわが子の受験に向かうわけだが、受験計画を立てる上でまずこうした全体的な構図を知っておくことは有意義だろう。


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