MARCHはすべて志願者増というが…
志願者増加の裏側
週刊誌での高校別大学合格者数ランキング報道も一段落し、総集編と銘打ったものが記事になっている。そうした今年度入試を総括したものを読むと、一段と首都圏の有名大学に受験生が集中している。地方の大学は志願者の減少に悩み、首都圏の大学、特にMARCHグループはどこも増加している。
地方の大学より首都圏の大学のほうが就職に有利、学ぶ環境よりバイトや遊びに便利な環境を優先する受験生心理から首都圏に集中するのであろう。また、新しい学部が出来れば受験生がその大学を受ける機会が増え、当然その分の志願者も増える。
また、内訳を見るとセンター試験依存率がきわめて高い。総志願者のうち、センター利用の志願者が占める割合のことだが、MARCHの各大学はすべて25%を超えている。これらの大学のセンター利用は、ほとんど国立大第一志望者が併願しており、歩留まり(入学者の割合)は低い。せいぜい1割で、高くても2割までいくケースはほとんどない。つまり、センター利用による志願者増はあくまで見かけ上の数字に過ぎず、実質的なものではないのである。
「肥満体質」で将来大丈夫なのか?
「大学全入時代」を迎えて、いま各大学は助成金との絡みもあって定員を満たすことに躍起となっている。定員割れになれば一気に評判が落ち、受験生からも見離されるという悪循環に陥るので、人気があることを示すもっともわかりやすい指標として志願者数の増加を図っている。そのために入試方法をいろいろ工夫し、新学部を設置するわけである。
今年も中央大を除く各大学が新学部を増設した。青山学院大は総合文化政策学部・社会情報学部の2学部を設置し、法政大は工学部を理工学部と生命科学部に改組し、グローバル教養学部(GIS)を立ち上げた。さらに次年度にはスポーツ健康学部を立ち上げる予定になっている。明治大も国際日本学部を増設し、立教大は異文化コミュニケーション学部を増設した。
一昔前と比べると学部数が倍近くなっている。今後不況で大学進学率が頭打ちになり、また地方から東京に出てこなくなったときに、こんなに大規模になってしまっていて大丈夫なのだろうか。他人事ながら心配になってしまう。
こうした裏側を見るとき、志願者数の多寡で単純に大学を見ないほうがいいと思う次第である。


2008年4月18日 15:12












