チャレンジする気風が弱まる
各県の入試結果を見ていて気になることがある。どの県でも共通して難度の高い学校に挑戦する受験生が減っているのだ。実例を挙げてみよう。
○千葉
「学力検査による入試」で、県立御三家と言われる船橋、東葛飾、千葉は前年は実倍率1位、4位、6位とすべてトップ10位以内であったものが、今年は3校とも倍率を下げ、船橋こそ1位のままであったが、東葛飾は7位に、千葉は大きく20位まで下がった。
○埼玉
「後期募集」では、大宮(理数)が昨年と同様に2位以下に大きな差を付けて実倍率トップを維持したが、1ポイント近いダウン。そのほかの難関校も、浦和、浦和一女、川越、川越女子はここ2年ランクインしていない。
○神奈川
前年高倍率だった横浜翠嵐・小田原・鎌倉などの旧学区トップ校が今年はトップ10には1校も入らなかった。また今年独自問題を導入した光陵(1.54倍→1.22倍)、多摩(1.33倍→1.24倍)はともに倍率を下げており、受験生の独自問題を嫌う傾向がハッキリうかがえた。
こうした傾向は私立入試でも同様で、神奈川の私立入試は一般入試でも事前相談でほぼ合否が見える「事前相談型」があるが、「事前相談型」が志願者が微増だったのに対し、不合格のリスクを伴う「実力型」や「オープン入試」は低調だった。特定の学校について例を挙げてみても、山手学院では実力型のB・Cの志願者が減って、事前相談型のAが大きく増えているといった具合である。
挑戦しない姿勢は大学入試にもつながる
「人生で最初の試練」とも言うべき高校入試において挑戦を敬遠した経験は大学入試にもそのままつながる。大学への進学状況をルートで調べると、上位校は圧倒的多数が一般受験で進んでいるのに対し、中堅校はAO・推薦で進んでいる比率が高いのだ。これは、入り口において、「適性検査」もない推薦入試で入学した生徒の比率に比例している。
推薦入試の場合、ともすれば「早く決めて安心したい」→「決まったら勉強しない」→「勉強習慣の欠如から高校入学後のスタートで出遅れる」という悪循環に陥りやすいのである。中学3年間において本来いちばん勉強する時期である中3の12月から3月を懸命に勉強したか、遊んだかの差は実際ものすごく大きい。
そうした点からも最後まで入りたい学校に向かって挑戦し続けて欲しいのである。

2008年4月18日



























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