2007年入試結果
○平均倍率は約8倍
過去2年入試を実施した学校に限って志願者数の推移を見てみると、全6校で7784名→6811名と、1,000名近く減少しています。これは小石川・両国・桜修館・九段の4校が一斉にスタートを切った2006年の志願者数そのものがブームによる過剰なレベルで、その分が剥落したことや、あまりの高倍率を見て受検を見送る家庭があったことを示すものと思われます。
しかし、今年は都内の学校がすべて一次の書類審査をやめ、出願者全員が検査を受けることができたために、実際の受検者は増加し、平均競争倍率はさらに上昇しました。定員の2倍に絞ってから検査を実施する伊奈学園も含めての7.71倍ですから、東京の5校では軽く8倍を超えます。なんとも厳しい入試といわざるを得ません。
次に男子と女子を分けて受検状況を調べてみました。人数の比率は2年間ほとんど変わらず、男子:女子=5:6となっています。私立中学の入試の場合と同じ傾向です。高校受験における公立入試でも、女子の受験者の方が多いので、この数字は大方の予想どおりといっていいでしょう。募集定員は男女同数となっているため、全体として女子の倍率が高くなり厳しい入試となっています。しかし、今年の11校の中で、実は県立千葉中に限っては女子にとって有利な入試となる可能性があります。高校入試での県立千葉は、男子の実力者が殺到するため、合格者数では、男女が約2:1となるのが通例なのです。数十倍の入試に有利も不利もないと言われればそのとおりですが、定員同数が保証されていることは覚えておいていいのではないでしょうか。< br> もう一点、男女が平均を乖離している学校を確認しておきましょう。小石川は唯一男子の志願者が女子を上回っており、同校のかなり鷹揚な気風が男子に向くと思われていることがうかがわれます。逆に白鷗は女子受検者が今年激増しました。昨年は男女の志願者がほぼ拮抗していた桜修館も、今年は女子に大きく比率が傾きました。
○市立稲毛、市立浦和の異常な倍率今春新規開校した千葉の市立稲毛と埼玉の市立浦和の両校は、ご覧のようなすさまじい倍率の入試となりました。地域で初めての開校であったことや、東京でのブームの盛り上がりで期待感が高まっていたことで、このような結果になったものと思われます。来年も楽な入試にはならないでしょうが、目もくらむような倍率を見てしまったことに加え、稲毛には千葉中の開校、市立浦和には限度を超えた超絶難易度適性検査への敬遠と、それぞれに逆風の要因もあるので、少し落ち着くかもしれません。
○新規開校の3校は激戦覚悟で県立千葉中、武蔵高附属中、立川国際中学の3校が2008年から募集を始めます。今年の入試で新しい地域に出た公立一貫校が、バブル的なブームを巻き起こすことが証明されました。これまでさんざん待たされていた西東京地域の2校が多くの受検生を集めることはまちがいないでしょう。公立最高峰の県立千葉高校の附属とともに、チャレンジャーの心で入試に臨むことをお奨めします。
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2008年1月24日 16:01












