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理科 志望校に合わせた計算力をつけようの問題

今年は、計算を必要とする出題が目立っていました。近年、計算力の低下が心配され、いろいろと話題になっていることが関係しているようです。

理科の計算問題を苦手としている生徒は多くいますが、計算練習を繰り返せばよいというわけではありません。出題されるパターンを分析し、きちんとした対策をしてこそ効果があがります。
今年の入試問題を例に取り、次の4つに分けてみました。

1つ目は現象をきちんと理解した上で必要な数値を見極めて解答するパターンです。聖光学院中1回4の問題のテーマは浮力です。4つの浮かぶ現象についての比較ですが、複雑な計算は必要とせず、現象を理解した上で必要な数値のみを用いて解答を導いていく力が求められています。

2つ目は単純な計算力と読解力を必要とするパターンです。計算力の低下と読解力を危惧する中学校側のメッセージと考えることができます。東邦大東邦中前期7では水と密度の異なる物体が溶けた時の水位の上昇を考えさせる問題でした。一見複雑に見えますが、読みすすめながら丁寧に小数の計算を行うだけで解答にたどりつくことができます。ところが実際の受験生の出来は芳しくなく、差がつく問題となっていたようです。

3つ目は0がたくさん続く桁数の多いパターンです。渋谷学園渋谷中1回3では、1ナノメートルが10億分の1メートルという情報を与えた上で細菌の大きさを計算させるという問題が、早稲田実業中2では光の速さに関連して小数第10位を四捨五入させる問題が出題されました。麻布中でも頻繁に出されるパターンで、出題される学校を志望される際には注意が必要です。

4つ目は新しい切り口のパターンです。解法は大きく2つに分かれます。1つは知っているパターンに当てはめる方法です。市川中1回1で出題された輪ゴムの問題では多くの受験生が戸惑ったと思いますが、輪ゴムをバネに置き換えることが解法の糸口となります。もう1つは説明が長く例などを伴う場合です。問題文や設問が誘導になっているので、あせらず情報を整理しながら読み解いていくことで正解できます。

以上のようなパターンが対策を必要とするものですが、最終的に志望校に合わせた計算力をつけることが合否を分けるカギとなります。しかし典型的な問題もおろそかにはできません。開成中5は、てこと浮力の融合問題で、内容は新しいものではなく、受験生であれば何度も解いたことのある問題のはずです。ここでのミスは合否に大きく影響します。足元をすくわれないよう、日々の演習を丁寧に繰り返していくことも必要です。


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