学力検査重視の方向
埼玉では2010年度から入試制度を大きく変更する。主な変更点は次の4点。
1 前期募集を現行より2週間ほど遅くする
2 募集人員の80%程度が前期募集で合格するようにする
3 原則として、すべての志願者が学力検査を受検する。前期募集で5科、後期募集で3科、どちらも各教科40点満点から100点満点とする
4 選抜方法を「相関評価方式」から「加算方式」にし、各校の選抜基準を公表する
千葉でも2010年以降入試制度の面で大きな改善が予定されている。「特色ある入学者選抜」「学力検査等による入学者選抜」がなくなり、前期選抜・後期選抜(仮称)になる。
○前期選抜
・実施時期 2月中旬の2日間
・選抜枠 普通科 募集定員の10~60% 専門学科・総合学科 50~80%
・検査内容 1日目 5教科学力検査 2日目 面接、作文、適性検査、独自問題等から各校が選択
○後期選抜
・実施時期 3月上旬の1日
・選抜枠 募集定員から前期選抜の合格者を引いた人数
・検査内容 学力検査(5教科の中から各校が選択して実施)
共通するのはこういうことだ。
1.入試時期を遅らせ、中学校での3学期の授業を成立させる。
2.調査書の成績主体の入試をなくし、全員に学力検査を実施して学力をつけさせる。
ペーパー学力以外の選抜も残したい
国際学力調査で日本の順位が低下し、「学力低下」論議が盛んになった。それ以降、学習指導要領の改訂、授業時間数の増加、学校と塾との連携……と、「学力向上」が錦の御旗になっている。今回の公立高校の入試制度の変更もその延長線上にあると見ていいだろう。
中学校での授業をきちんと受けさせる、全員に学力検査を課して学力をつけさせる、いずれも望ましい方向だと思う。
ただ、推薦入試を導入した最初の意図は、ペーパー学力以外の生徒の能力・資質を見ていこう、多様な生徒が集団内に存在することで学校自体も活性化する、そうした理念があったはずである。
定員の一部でもいいから、学力検査による選抜以外のルートを残しておきたい。

2008年5月 9日



























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