温泉には数々の医学的な効果が認められておる。地底の土壌や岩石、またガスに含まれたさまざまな化学物質がその中に溶け込んでおる。入浴によってその化学物質を皮膚から吸収し、物質が薬剤の働きをすることが、温泉効果の第一なのじゃ。
たとえば、硫黄を含む硫黄泉は、高血圧や動脈硬化、皮膚病に効き、炭酸ガスを含む炭酸泉の湯煙は心臓の負担を軽くする。切り傷ややけどには食塩泉、重曹泉、単純炭酸泉などがよく、神経の疲れには、単純泉、放射能泉などがよい。硫酸アルミニウムを含む明ばん泉は、慢性皮膚病に効能がある。また、温泉は、湯煙を吸っても効果があり、飲んで体に効く温泉などもある。胃腸病には単純炭酸泉、重曹泉、食塩泉などを飲むと効果があるのじゃよ。
また、温泉地の自然環境や景観も、疲労回復や体調を整えるのに役立つ。海山のオゾンや紫外線、森林の植物の芳香や美しい景色などは、心身をリフレッシュするのに大きな効果がある。日本には古くから「湯治」ということばがあり、薬効のある湯につかり、心身をリラックスさせることにより病気を治したのじゃ。

2008年5月28日



























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