主要大学合格者数、首都圏のシェアが低下
シェアの低下は東大だけではなかった
今春、週刊誌の東大合格者数ランキング記事で、首都圏からの合格者が減ったことが指摘された。その理由として、地方の公立高校が頑張った、関西の私立出身者が京大から東大にシフトしてきた、といったことが言われた。その後、大学通信の取材を受ける中でデータをもらったり、各校の塾の説明会に出かけたり、資料が送られてきたりしたものを見ているうちに、どうも東大に限らないような感じがしてきた。
そこで、東大以外の大学についても、前年と比べてどうなのかを調べてみた。東大、早慶、MARCHの各大学について合格者数を比較しようとしたが、学部新設、全学統一入試の導入などで、合格者数が大幅に増えている大学があるのでこれではわからなかった。そこで、全国に占めるシェアの増減で見ることにした。下の表がその結果である。
■大学合格者に占める首都圏(1都3県)のシェア
| 東大 | 早稲田大 | 慶応大 | 明治大 | |
| 2007年 | 47.3 | 61.4 | 60.5 | 63.9 |
| 2008年 | 43 | 60.3 | 59.4 | 62.9 |
| 増減 | -4.3 | -1.1 | -1.1 | -1 |
| 青山学院大 | 立教大 | 中央大 | 法政大 | |
| 2007年 | 67 | 72.7 | 52.3 | 61.3 |
| 2008年 | 65.4 | 72.1 | 51.8 | 59.7 |
| 増減 | -1.6 | -0.6 | -0.5 | -1.6 |
なんと、東大ほどではなくても8大学すべてでシェアが低下しているのである。これほど多くの大学で首都圏の学校のシェアが低下しているというのは由々しき問題ではないだろうか。
入試制度も影響している
もちろんセンター利用入試、地方会場入試の広がり等によって地方の高校生が受けやすくなっていることの影響が大きいと考えられる。そこで、各大学のセンター利用入試依存率(総志願者のうちセンター利用の志願者が占める割合)を調べてみた。
| 早稲田大 | 慶応大 | 明治大 | 青山学院大 | 立教大 | 中央大 | 法政大 |
| 15.8 | 7.9 | 27.7 | 23.1 | 34.5 | 50.9 | 25.8 |
地方会場入試は、7大学の中では明治大、中央大、法政大が行っている。
東大、早稲田大、慶応大は全国区なので首都圏の比率は低いが、MARCH5大学の中で、青山学院大、立教大が首都圏の比率が高く、明治大、中央大、法政大が低いことは地方会場入試の有無が影響していると思われる(昔からの都会的な大学というイメージももちろん大きいだろうが)。
こうみると、入試制度のせいで首都圏以外のシェアが伸びているのであって、必ずしも首都圏の学校の力が低下したとはいえない。が、昨今の人口の首都圏集中度からすれば、文句なくシェアが高くなってもおかしくないはずである。首都圏の学校のなお一層の奮起を期待したい。

2008年5月28日


























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