ハード面に目が行きがちだが、「生徒」に注目を……
学校説明会に出かけたとき何にいちばん注目しているだろうか。環境、校舎、設備・施設、制服といったハード面だろうか。教育方針、カリキュラム、入試要項、大学合格実績、部活、学校行事といったソフト面だろうか。
子どもの場合はどうしても「校舎が新しくてきれい」とか、「制服がオシャレで素敵」とか、「文化祭で先輩から親切にされた」といったことで志望したりしがちだ。子どもの選択はハード面に影響されがちなので、親としてはソフト面をよく観察して子ども任せにしないことが大切。文化祭に連れて行く場合も、親のフィルターを通して、ここなら進ませてもいいというところにだけ連れて行くといいだろう。
まだあまり学校を具体的に考えていなかったり、比較ポイントが明確になっていなかったりすると、学校見学でいちばんに目につくのは学校の施設などのすばらしさや雰囲気の良さであったりする。けれども、学校見学に行ったときにしか見ることができず、その時にこそ、ぜひ見ていただきたいポイントがある。それは生徒たちの様子を見てほしいということ。
私も最初は外からすぐわかる設備や施設など、学校の入れ物から学校を見ていた。が、何十校と学校を見ているうちに、その学校に通っている生徒を見るようになった。すると意外にも、それまで魅力的だと思っていた高偏差値校や伝統校、話題の学校の生徒があまりいきいきとしていなかったり、元気がなかったり、楽しそうではなかったりすることに気がついた。
確かに、偏差値が高い、難関大学への合格者数が多いということではベストな学校が、必ずしも子どもひとりひとりにとっては楽しく充実した学校であるとは限らない。学校のイメージを維持することを大切にして、細かな規則で生徒を管理しているために、生徒が萎縮している学校もある。大学合格実績を上げることを最大目標にして、ひたすら勉強させているために、生徒が元気のない学校もある。もちろん、生徒が元気でも、服装や髪型が乱れている学校もたくさんあるが……。
わが子にとってどうかという視点で
わが子がいきいきとしていられるかという視点を設けるだけで、世間一般の評価とは違う側面、異なる顔が見えてくることが多い。いきいきとしているという物差しでなくてもかまわない。たとえば、「きちんと明るく挨拶ができる」「他校の生徒よりどことなく大人である」など、自分がこうあってほしいという子ども像に近い子どもが多いかどうかを見てみてもいい。
子どものことをいちばんよくわかっているのは親なのだから、偏差値、大学合格実績といった世間一般の評価よりも、「わが子にとってどうか」という視点で選んでいただきたいものである。

2008年5月28日



























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