入学試験では、得点の高い順に合格者を出していきます。その際、科目ごとに最低点を設定するのではなく、各入試科目の得点を合計した点数だけを使うのが一般的です。ただし1科目でも学校が決めた基準点に達しなかった場合は不合格にする学校もあります。
合計点が高位の受験生から合格者を出していき、中学側があらかじめ設定した合格者数を満たすと、それより点数の低い受験生が不合格になります。例えば、合計201点以上が合格、200点以下だと不合格、といった具合です。たった1点の差で喜んだり、涙を飲んだりするわけですから、入試ではとても大きな意味を持ちます。
このとき、201点が「合格最低点」になります。また、この合格と不合格を分けるラインを「合格ライン」や「ボーダーライン」と呼びます。中学によって入試科目の合計点が異なるので、点数ではなく得点率(%)で表すこともあります。
合格ラインは学校によってさまざまですが、60%?70%というのが一般的です。「入試で満点を取る必要はない」といわれるのはこのためです。受験では、合格ラインをいかにしてクリアするかが大切なのです。なかには、麻布などのように合格最低ラインが50%程度と得点率が低い状況を示している学校もあります。他の中学とは大きく異なる独特の記述式問題が中心になっているのが原因と思われます。
同じ学校でも、前年より入試問題が難しくなれば受験生の平均点が下がり、合格ラインも下がります。また、受験生が増えて倍率が高くなると、それだけ合格ライン上の人数も増えることになります。このため、合格ラインを押し上げる方向に作用します。
実際の入試では、合格最低点を大きく上回る受験生は比較的少数派。合格ライン付近に多くの受験生が集まります。ケアレスミスなどによる1点の重みを大切にしなければいけないのはこのためです。
●合否の境目=ボーダーラインの模式図
●私立中学入試の倍率と合格最低ラインの例(2007年入試)
※受験者全体の平均点よりも得点が少し高い60%~70%ぐらいが合格者の最低ラインになることが多いんだって。


2008年1月24日 17:05












