せっかく入ったのに早々にやめてしまう、高校進学段階で外部受験するために早くも塾通いしている、最近そんなケースが目に付く。
こうしたことが起きるのは、本人以上に保護者の姿勢によるところが大きいように感じる。
「わずかその学校を訪れた数時間で何が分かるというのでしょうか。客観的な偏差値や大学合格実績で選択することこそ合理的」―そう考える保護者が多くなっているのだ。
受験校選択に際し、父親が部下を評価するのと同じ感覚で、大手テスト会社3社の偏差値、主要教科の授業時間数、放課後の講習、長期休暇期間中の講習、教科書・副教材、国公立大学合格者数、早慶上智合格者数、1クラスの人数……などの項目を設けた表を作り、各項目の合計点の高い学校こそ間違いがないと主張する。
こうした保護者にとっては中高一貫教育は難関大学への「通過点」でしかない。
以前だったら、学校が大切にしている精神、子どもをどのように育てていくかという姿勢、学習面での工夫、生徒へのアプローチのしかた、わが子がどんな体験ができるのか……そうしたわが子が送る6年間の学校生活自体をもっと重視していたように思う。
そこで、最近保護者向けのイベントで私はこんな話をした。
「人が旅をするのは、到着するためではなく、旅をするためである」(ゲーテ)

2008年10月20日












































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